SONAR X2 スナップ機能を使うには?
スナップ機能というのは、初心者向けに簡単に説明すると、クリップ上でマウスカーソルを動かすとき、決めた単位でカーソルが動いてくれる、という機能です。
この機能は、オーディオクリップを切り貼りするときなどにとても便利です。
八分音符のところでクリップを切りたい、といった場合、カーソルがぴったりその場所に行ってくれるので、自分で細かくカーソル位置を合わせる必要がありません。
また、 ピアノロールを入力する時にもとても便利で、重要な機能です。
このスナップ機能を使うために、まず必要なことは、クリップのタイムルーラーの表示形式を設定することです。
初心者には、「小節:拍:ティック」形式が使いやすいと思います。
トラック表示部のタイムルーラー上で右クリックして、「小節:拍:ティック」形式を選びます。
さらに、コントロールバーにある、タイムウィンドウ上でマウスをクリックして、「小節:拍:ティック」表示にします。
例えば、「2:04:000」という表示の場合は、「2小節の4拍目」という意味になります。
さらに、「小節:拍:ティック」の「ティック」とは、四分音符を960であらわす、MIDI独特の表示形式です。
960の半分480で八分音符、240で十六分音符といった具合です。
(四分音符を480で表す場合のほうが多いと思うのですが、SONARの初期設定では960になっているようです。)
つまり、「2:03:480」 だったら、「2小節:3拍:480ティック」、つまり「2小節3拍目から八分音符ぶんの場所」を表します。
タイムルーラーの目盛りの単位を変えることもできます。
そのタイム表示の下の、4/4というところをダブルクリックして設定すれば、1小節を何音符で何拍にするのかを設定できます。
4/4の場合は、1小節に四分音符で4拍(四分の四拍子)という、いちばん標準的な表示になります。
つぎに、タイムウィンドウのさらに左のほうにある、升目のマークをクリックします。
これで、スナップ機能がONになります。
どれだけの単位で動くかを、下の音符のボタンを右クリックして選びます。
ちなみに、スマートグリッドという機能をONにすると、クリップを拡大したりするときに、スナップの動きの単位が勝手に変わります。
たとえば、クリップを拡大すれば、それに合わせて細かくスナップが効くようになります。
スマートグリッドでスナップを使うと、升目のマークは、その上に丸を描いたマークになります。
最後に、ここがポイントなのですが、スナップを効かせた動きにするには、クリップ上を動いてはいけません。
タイムルーラーのあたりでカーソルを動かしてください。
そうしないと、スナップが効きません。
3:02:954 などといった、むちゃくちゃなところでカーソルが止まって、「スナップが効かない?!」と、びっくりします・・・。
ここが初心者にはややこしいところです。
簡単な機能なのですが、思ったより長い説明になりました。