SONAR X2 ドラムをリアルタイム録音でMIDI入力する手順①
一つ前の記事で、「ドラムをMIDI鍵盤やピアノロールで入力するには?」という記事を書いたので、今日はその流れで、ドラムをリアルタイム録音でMIDI入力する手順について書いてみます。
SONAR X2 のMIDIトラックに、プラグインシンセのSI-Drum Kitを設定したら、表示をピアノロールにしておきます。
昨日書いたとおり、ドラムセットはC2(真ん中より1オクターブ下のド)から上に2オクターブくらいの範囲の鍵盤で鳴らすことができるので、そのあたりを表示させておきます。
テンポを設定して、MIDI鍵盤を弾く準備をします。
つぎに、トラックのなかの小さな赤い丸の録音ボタンを点灯させたあと、上のコントロールバーの大きな赤い丸の録音ボタンを押します。
するとメトロノームとともに録音がはじまるので、鍵盤を弾いて入力していきます。
すぐに入力をはじめるとうまくいかないので、録音をはじめてから、1小節後から入力するつもりで設定するとうまくいきます。
まず、キックとスネアを入力します。
キックはB1、スネアはE2の鍵盤を叩きながら入力しました。
するとピアノロールにはこんな風に表示されます。
見ればわかると思いますが、ちょっと拍とずれていますよね?
わたしは初心者なので当然なのですが、慣れている人でもリアルタイム録音ではこんなふうにずれが出ます。
そのため、リアルタイム録音では「クオンタイズ」という機能を使うのが一般的です。
クオンタイズというのは、スナップ機能と似ていて、入力した音を拍に揃えてスナップしてくれる機能です。
音の位置だけでなく、音の長さやスナップの強さも設定できます。
クオンタイズ機能を使うには、録音したクリップをクリックしたあと、メニューから「プロセス」のなかの「クオンタイズ」を選択します。
すると、クオンタイズの設定画面がでるので、どのくらい入力した音の位置を揃えるかを設定します。
今回は、裏拍も入れたので、分解能のデュレーションというところを1/8に設定します。
さらに、音の長さも揃えるために、その下のノートのデュレーションにもチェックを入れます。
それから、OKを選択すると、先ほど入力したキックとスネアの音の位置と長さがきれいに揃います。
こんなふうに、クオンタイズを使えば、少し入力する音がずれたりしても問題なく入力できます。
何より、手早く入力できるので、楽曲作成のスピードがアップします。
ピアノロールをマウスで入力するよりも手も疲れないので、リアルタイム録音に躊躇していた人はぜひ、やってみてください。